年齢を重ねるごとに、好奇心が剥がれおち、そのことが、すべてのモチベーションの低下に直結しているにちがいない!
そんなことを考えている、秋の夜。
いろいろな物事の興味が薄れていくなか、古い建物に魅せられることが多くなってきました。
そのなかでも、寺社建築は、感じるものがあるのです。
さて、今回は、鬼板です。
その裏側まで見せちゃいます。
鬼板とは、寺社などの、屋根の箱棟の両端に、鬼瓦の代わりとして取り付ける木製の棟飾りのことで、鬼面のないものをそう呼びます。
最近、鬼板の形状を調べており、様々な種類に毎夜出合っています。
既製品では、「護国(もりくに)」「アマルメ」などのメーカーがあります。
下記カタログ(護国勾配自在型鬼板)参照↓
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鬼板の役目は、いろいろな説があります。
- 風雨にさらされる箱棟の端部の補強(重量のある鬼板の使用)
- 宗教的な理由(中央に家紋を入れることもあります)
- 魔除けの象徴(火災予防)
いずれにしても、鬼板を設置することによって建物が引き立ちます。
古代から、日本建築のすばらしさを演出・凝縮し、その形状は技術の結晶です。
私が鬼板を好きな理由は、その形にあります。
わたしが関係した「鬼板」の数々です。
いろいろな形状をご覧ください↓
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鬼板の施工方法は。。。
屋根と箱棟の部分に、木材で下地を入れて、そこに組み込んで取り付けます。
屋根工事の、最後の工程となります。
取付の様子と、あまり見ることのないであろう裏側です↓
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日本の歴史的寺社建築物のほとんどに採用されている「鬼板」
あまり大きな声では言えないのですが。。。これからも鬼板Loveです。
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