安全管理

「ハインリッヒの法則」と「ヒヤリハット」の関連性を追求してみた!

2014年9月2日

いちど、この法則と工事現場について書いてみたかったのです。

わたしにとって、とても興味深い法則です。

建設現場の安全に、欠かすことができません。

聞いたことがあると思います。

「ハインリッヒの法則」です。

この法則は、労働災害における経験則の一つです。

つまり、 1つの重大事故の背後には、29の軽微な事故があり、その背景には、300のヒヤリハットが存在するという法則です。

ハインリッヒの、三角形(トライアングル)又は、四角錐(ピラミッド)とも呼ば れています。

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法則名は、この法則を導き出したハーバード・ウィリアム・ハインリッヒに由来しています。

たとえば。。。

家の中で、風呂場で滑って転びそうになった。

ネコのしっぽを踏みそうになって、避けてバランスを崩した。

敷居の段差につまずいた。 階段を踏み外して転倒した。

車庫のスロープに氷が張っていて、滑って頭を棚にぶつけそうになった。

料理をしていて包丁で指を切りそうになった。

爪切りで指の肉を挟んだ。

食事中、魚の骨がのどに刺さりそうになった。

電球を取り替えようと椅子に上がり、バランスを崩した。

屋根の雪下ろしをしていて、滑り落ちそうになった。

などなどなど

すべて、ヒヤリハットですね!

これがだいたい300回重なると、軽微な事故が1回起きるのです。

つまり、そのうち、敷居の段差につまづいて、膝を打撲するようなことが、統計的にも起こりうるということです。

そして。。。

車を運転し、車庫入れをしていて、壁にぶつかった。

家の玄関ドアに指を挟んだ。

コンセントを抜こうとして、感電した。

コップを洗っているときに、間違って落として割ってしまい、拾おうとして指を切った。

ハイヒールの足が折れて、足をくじいた。

料理の最中、ガスの火が壁に燃え移った。

腐ったものを食べて、腹をこわした。

このような軽微な事故が、29回重なると。。。 重大な事故・災害が起きるのです!

(重傷・死亡事故)

長いこと、工事現場で働いていると、労災事故も何度か経験しているのですが、振り返ると、必ずこの法則が、当てはまっていることが多いです。

現場では、下記のような用紙(報告書)などを使用し、安全教育をおこなっています。

例1.ヒヤリハット事例報告書

現場内で気づいたこと他、ご自由にご記入下さい!

hiyari01

 

例2.ヒヤリハット事例報告書

hiyari02

 

例3.交通安全のための、通勤用交通ヒヤリマップです。

hiyari03

このようなシートを作成して、安全意識を向上することが大切です。

ポイントは、どのようなことでもいいから書いてもらうことです。

「ネコのしっぽを踏みそうになった」これでもいいのです。

とにかく条件にこだわることなく、「ヒヤリとしたこと」を書いてもらうのです。

そうすることによって、本人の意識の中に「ヒヤリ」「安全」が刻み込まれるのです。

少なくともわたしは、そのように理解しています。

是非、使用してみて下さい。

この法則から、ヒヤリハットを少なくする(少なくすることを意識させる)ことが、重大な事故・災害をなくす第一歩だと考えます。

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