木工事の、木床組(もくゆかぐみ)を紹介します。
はじめに結論を言います。
じつは、木製床組立って、簡単なんです。
その理由は、下記です。
- なぜかというと、日本家屋の基礎であり、大工であれば大なり小なり経験しています。
- そして、長年の歴史があり、その基本は、土台・大引き・根太のみです。
- さらに、木材は、加工がしやすく自由性に富んでいます。
つまり、これからわたしが紹介する写真の通りに、組み立てればよいのです。
今回は、たくさんの写真を交えて具体的に、説明致します。
必ずこの通り施工すれば、組立がうまくいきます。
施工する順番は下記の通りです。
- 土台設置
- 束・鋼製束設置
- 大引き設置
- トリカルネット設置
- グラスウール敷き込み
- ポリフィルム敷
- 根太掛け
- 構造用合板貼り
この下地の上に、仕上げ材を貼ることになります。
薄い仕上げ材(長尺シート・タイルカーペットなど)の場合は、最後の構造用合板の継手部分が、長年立つと仕上げ材にあらわれてくることがあります。
このような場合は、もう一枚、薄ベニヤ(4mm、5.5mmなど)を貼ります。
フローリング、タタミ、縁甲板などは、この下地の上に貼ることになります。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
1.最初に使用する材料を紹介します。
もちろん、木材(構造材)土台・大引です。
(クリック拡大)
続いて、大引の隅角部に使用する金物と、鋼製束です。
(クリック拡大)
最後に、トリカルネット、グラスウール、構造用合板です。
(クリック拡大)
2.最初の施工手順は、土台を曳いて、束・鋼製束を立てます。
鋼製束は一般的に、H1200mm程度までが既製品として販売されています。
これをピッチ900程度に、立てていきます。
今回は下地がコンクリートですので、ボンド止めです。
右側の写真は、土台隅部の火打ち金物です。
(クリック拡大)
3.次に、大引(150*105)を900ピッチで束の上に設置します。
(クリック拡大)
4.トリカルネットを設置し、グラスウール(16kg)を入れ、ポリフィルムを敷きます。
(クリック拡大)
5.根太(45*60)を300ピッチで流し、構造用合板を貼って、完成です。
(クリック拡大)
というわけで、簡単に、簡潔に、木製床組立状況を紹介しました。
うまく施工できたと思います。
それでも悩んでいる方は、コメント下さい。
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