今回は、カテゴリー木工事の記事です。
最近の天井は、クロス貼りが多いですが、やはりこのような天井材は、趣もあってよいものです。
杉材の柾目を貼ったのですが、木材の目とは、板を製材したときに現われる年輪などの模様のことです。
板目、柾目、杢目に大別され、おのおの下記の特徴を持っています。
1.板目(いため)
木取りの際、年輪に対して平行に近い角度で挽いて取る材面
2.柾目(まさめ)
木取りの際、年輪に対して直角に近い角度に挽いて取る材面
(割れ捩れなども少なく、上材としての用途が高いです)
3.杢目(もくめ)
樹根に近い部分や不規則な生成など主に大木から取った複雑な模様の木目
施工手順です。
スラブにインサートを打ち込み、吊り棒を吊ります。
(S造、デッキコンクリート)
その吊り棒を使用し、格子状に、下地材(垂木材45*45)を組みます。
その下地に、杉征板を、金物を使用して、取付けます。
杉征板の貼付状況です↓
(クリック拡大)
通常、LGS下地で天井を組み、プラスターボードにクロス貼り、もしくは、ジプトーン貼りが多い、
最近の天井と比べ、数倍の手間がかかります。
もちろん、経済性を考えると、割高になります。
また、耐火性の問題もクリアしなくてはなりません。
このようなデメリットが多い材料・工法ですが、和の心を大事にするのであれば、一択ではないでしょうか。
今後も、木材の記事を多く、紹介したいと思います。
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