先日、店舗の内壁仕上げに「アルポリック」を貼りました。
このサイトでは、過去にもいろいろな仕上げの材料を紹介してきました↓
アルポリックは、表面にアルミニウム板、芯材にプラスチック樹脂を使用した3層構造からなる、アルミ樹脂複合板です。
三菱樹脂ホームで、製作販売しています。
http://www.alpolic.com/japan/
金属の種類は、アルミ・ガルバリウム・ステンレス・チタン等があります。
内装の壁などは、圧着貼りにより、とても簡単に金属面を実現することができます。
今回、この建材の張り方のコツを、いつも施工している、一流職人さんに、伝授してもらいました。
結論からいいますと「慣れ」と「技術」です。
高価な材料ということを意識しないこと。
そして、切断時などの失敗を恐れないことです。
材料の移動・運搬には気を遣います。
出来るだけ二人で、化粧面を上に水平に運び、ゆがみ・擦れなどを防ぎます。
また、作業場所を綺麗にしておくことも大切です。
特に、アルポリック板・作業台・工具等の間に、チリ、砂、切粉等の異物が入り込むと、へこみ等が発生する恐れがあります。
それでは、接着工法の施工手順です。
以下、加工するための一般的な機械です。
1.切断 ・・ シャーリング・ランニングソー・パネルソー・電気ジグソー・昇降盤・ハンドソーなど。
2.穴あけ・切り抜き ・・ 電気ドリル・ボール盤・糸のこ盤・電気トリマー・電気ルーターなど。
最初に、接着するための材料を紹介します。
下記に示している材料を使用して、アルポリックを下地に圧着します。
下表・写真参照(クリック拡大)↓
この圧着工法は、石こうボードやケイ酸カルシウム板下地に、特殊テープと接着剤を用いて、アルポリックを機能的に施工できる安全性の高い工法です。
アルポリックには、下地に石膏ボード、ベニヤ合板等が適当です。
取り付けたアルポリックの仕上がりを良くするために、平滑な下地が必要なのです。
下地面の多少の凹凸は、薄い両面テープの重ね貼り等により、ある程度調整できますが、下地面の凹凸が大きい場合は下地面の修正が必要となります。
アルポリックの裏面に、接着剤と両面テープを貼り付けます。
その断面図と、施工状況写真です↓
(クリック拡大)
アルポリックは、世界各国で使用されているらしいのですが、わたしの身近なところでは、ローソンの内壁、五稜郭タワーの外壁といったところでしょうか。
下サイトにて、アルポリックの特徴・用途・仕様・特性・性能分析は、詳しく掲載されています。
「アルポリックの特徴」http://www.pioneer-corporation.co.jp/service/acm/cr.pdf
材料としては、高価なものですが、一度、使ってみては如何でしょうか。
メンテナンスは、柔らかい布のから拭き程度でOKです。
関連記事もご覧ください