内外装工事

一流職人がこっそり教えてくれる「アルポリック」の真実

2014年5月19日

先日、店舗の内壁仕上げに「アルポリック」を貼りました。

このサイトでは、過去にもいろいろな仕上げの材料を紹介してきました↓

「内外装工事」

アルポリックは、表面にアルミニウム板、芯材にプラスチック樹脂を使用した3層構造からなる、アルミ樹脂複合板です。

三菱樹脂ホームで、製作販売しています。
http://www.alpolic.com/japan/

金属の種類は、アルミ・ガルバリウム・ステンレス・チタン等があります。

内装の壁などは、圧着貼りにより、とても簡単に金属面を実現することができます。

今回、この建材の張り方のコツを、いつも施工している、一流職人さんに、伝授してもらいました。

結論からいいますと「慣れ」と「技術」です。

高価な材料ということを意識しないこと。

そして、切断時などの失敗を恐れないことです。

材料の移動・運搬には気を遣います。

出来るだけ二人で、化粧面を上に水平に運び、ゆがみ・擦れなどを防ぎます。

また、作業場所を綺麗にしておくことも大切です。

特に、アルポリック板・作業台・工具等の間に、チリ、砂、切粉等の異物が入り込むと、へこみ等が発生する恐れがあります。

それでは、接着工法の施工手順です。

以下、加工するための一般的な機械です。

1.切断 ・・ シャーリング・ランニングソー・パネルソー・電気ジグソー・昇降盤・ハンドソーなど。

2.穴あけ・切り抜き ・・ 電気ドリル・ボール盤・糸のこ盤・電気トリマー・電気ルーターなど。

最初に、接着するための材料を紹介します。

下記に示している材料を使用して、アルポリックを下地に圧着します。

下表・写真参照(クリック拡大)↓

アルポリック接着材料01

 

 

 

アルポリック02 アルポリック01

この圧着工法は、石こうボードやケイ酸カルシウム板下地に、特殊テープと接着剤を用いて、アルポリックを機能的に施工できる安全性の高い工法です。

アルポリックには、下地に石膏ボード、ベニヤ合板等が適当です。

取り付けたアルポリックの仕上がりを良くするために、平滑な下地が必要なのです。

下地面の多少の凹凸は、薄い両面テープの重ね貼り等により、ある程度調整できますが、下地面の凹凸が大きい場合は下地面の修正が必要となります。

アルポリックの裏面に、接着剤と両面テープを貼り付けます。

その断面図と、施工状況写真です↓

(クリック拡大)

アルポリック施工方法01

 

 

 

 

アルポリック03 アルポリック04
アルポリックは、世界各国で使用されているらしいのですが、わたしの身近なところでは、ローソンの内壁、五稜郭タワーの外壁といったところでしょうか。

下サイトにて、アルポリックの特徴・用途・仕様・特性・性能分析は、詳しく掲載されています。

「アルポリックの特徴」http://www.pioneer-corporation.co.jp/service/acm/cr.pdf

材料としては、高価なものですが、一度、使ってみては如何でしょうか。

メンテナンスは、柔らかい布のから拭き程度でOKです。

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