屋根の庇下部分を軒天と言います。
内部天井からの換気が、流れてくる大切な部分でもあります。
さて今回は、軒天に貼るスパンドレルに関してです。
一般的な意味合いでのスパンドレルとは、留付けビスが隠れるように成形された金属化粧板のことをいいます。
材質は、アルミや塗装鋼板、ガルバリウムと亜鉛メッキをベースにしたカラー鋼板などで出来ています。
それぞれ、アルミスパンドレル、鋼製スパンドレル、カラースパンドレルなどと呼ばれます。
張り方は、目地に隙間を開けて貼るのは、目透し貼りと言い、目地の底に敷目板を当てる場合は、敷目板貼りと言います。
特徴は、風雨に強く耐久性に優れています。
叉、塗装面の劣化も少なく、カラーバリエーションも多様です。
現在、いろいろなメーカーにて製作されています。
利用される場所は、駅舎や空港、共同住宅やビルなどの天井材として使われています。
下記写真は、某店舗の軒部分に、スパンドレルを貼っている状況の写真です。
(クリック拡大)
叉、スパンドレルには、建築三角小間(こま)という三角状の壁のという意味と、建物外壁のアーチ部分に挟まれた部分という意味もあります。
後者はカーテンウォール構法で、上の階の下枠と、下の階の窓枠の上部分の、上下の窓の間を埋める壁です。
更に、防火のための設備として設置される壁のこともスパンドレルと言います。
火が延焼するのを防ぐため、ビルなどでは開口部を、腰壁やひさしで遮ることが出来るように、定められています。
これが消防法におけるスパンドレルです。
ちょっといろいろな意味のある「スパンドレル」でした。
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