最近のマンションの外壁は、ほとんどが「45二丁掛けタイル」(よんごにちょう)と呼ばれるタイルによる仕上げが多いです。
みなさんの周りの建物も同じ大きさ(45mm*95mm)のタイルが施工されていると思います。
ただし、エントランス周り及び1,2階程度は、多少高価な「二丁掛けタイル」等が使われているのではないでしょうか。
その理由として、45二丁はタイル材料のなかでもっとも安価で、30cm角程度の大きさでシートになっているため、施工費もタイル一枚ずつ張るよりは、安く出来るというメリットによるところが大きいです。
タイルの材料には、屋内用と屋外用があります。
その中には、床用や壁用といった区分もあります。
その分類の方法は、タイル自体の強度の違いや、吸水率、滑る滑らない等が要因になっています。
見積もりの作成は、外部と内部に分けるのが一般的です。
他にも、石工事、左官工事、金属工事、木工事、塗装工事、内装工事等は、内外分けて見積内訳書を作成します。
要するに、外部と内部で使用する材料の種類が明確に違う工種又は、同一材料でも内外で施工手間が違ってくる工種等は、分けたほうが見積もり単価の根拠が明確になりやすいのです。
あとは、タイルの形状から、平物、役物等に分けて見積りを行います。
平物とは、表面がほぼ平面状で、正方形または長方形のタイルを呼びます。
役物とは、開口部、隅角部などに用いるタイルで平タイル以外の特別な形状をしたタイルの総称を呼びます。
他の形状としては、面取りタイル、段鼻タイル、モザイクタイル等が有ります。
いずれにしても大きさ、形、仕様等が多々有るので、その材料をどこに使用するのかに分類して見積書を作る事になります。
下記にて紹介している内訳書は、マンションの一例を簡略したものです。
詳細説明は次回に。
B 建築工事(単価、金額は参考価格)
番号 | 名 称 | 仕 様 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 | 備考 |
12 | タイル工事 | ||||||
外部 | |||||||
A | 外壁45二丁掛タイル | ○○同等品 | 1,000 | m2 | 5,000 | 5,000,000 | |
B | 同上役物 | 標準曲 | 200 | m | 3,000 | 600,000 | |
C | 同上役物 | 鈍角 | 50 | m | 4,000 | 200,000 | |
D | 同上役物 | ボックス | 20 | ヶ | 1,000 | 20,000 | |
小 計 | 5,820,000 | ||||||
内部 | |||||||
E | 床150角陶器質タイル | ○○同等品 | 100 | m2 | 10,000 | 1,000,000 | |
小 計 | 1,000,000 | ||||||
F | 副資材 | 砂/セメント | 1 | 式 | 300,000 | ||
G | クリーニング費 | 1,100 | m2 | 200 | 220,000 | ||
小 計 | 520,000 | ||||||
合 計 | 7,340,000 |
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