内外装工事

塗床工法(フェロコンハード)

2007年8月25日

床仕上材の一つ、塗床工法を紹介します。
国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「建築工事共通仕様書」において、内装工事の合成樹脂塗床に分類されています。
塗装工事でもあり、左官工事でもありそうな、微妙な工種ですね。
実際においても、塗装業者にて施工するところもあります。
塗り床材の種類は、有機質系と無機質系の二つに分けられます。
有機質系としては、無溶剤系、溶剤系、水系があり、無機質では、セメント系、石膏系、ポリマーセメント系があります。
それぞれに長所、短所、主用途があります。
今回紹介する「フェロコンハードS」は、無機質セメント系です。
使用用途としては、各種工場・倉庫・駐車場の床仕上げに適しています。
水・油などを使用する食品工場、給食センター、冷凍冷蔵庫などにも適しています。
セメントを主成分に、金属やセラミックの骨材を配合し、緻密で耐久性にすぐれた床面を形成する床仕上げ材です。
擦り減りや、衝撃などに対してコンクリートの4~6倍もの強度を有しています。
無機質ですので、燃えにくく、臭いが少なく、高い強度が特長です。
また、静電気をすばやく吸収し、徐々に拡散・放電するので、静電気スパークによる引火・爆発など危険物や可燃性溶剤を扱う場所にも最適です。
食中毒の原因となる大腸菌や黄色ブドウ球菌などの繁殖を防止するすぐれた抗菌力もあります。
施工方法の、種別としては、コンクリート同時散布工法、コンクリート同時塗り付け工法、硬化コンクリート塗り付け工法があります。
下記施工工程は、既設硬化コンクリート塗り付け工法です。

(1)下地処理
0.5A未満の細かいクラックは下地処理の必要はありません。
大きなクラックや欠損部を、充てん処理します。
床の清掃・洗浄を、ポリッシャーなどで研磨し、汚れ・レイタン
スなどを除去します。
(2)プライマー塗布
ブラシ等ですり込むように2回塗布し
ます。
(3)主材(塗り付け)
材料を配合し、床面に塗り広げます。
金ゴテで平滑に塗布します。
(4)メンテナンスワックス
養生後、トップコート塗布をおこないます。

日常の手入れとしては、床に落ちた、オイル、グリースなどは長時間放置せず、その都度ウエスやペーパータオルで拭きとることが大切です。
また、ゴミ・ホコリの除去として、ダスターモップ、フロアーモップなどで砂やほこりを取り除き、その後、モップで水拭きや水洗いすべきです。
床材の施工は、塗り床に限らずやり直しがきかず、下地処理にとても神経を使います。
下地がすべてといっても過言ではないでしょう。
又の機会に施工管理に関して記述したいと考えています。
下記写真は、施工工程(2)プライマー塗布と、(3)主材塗布状況です。

フェロコン01 フェロコン02

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