杭頭補強接合工法を紹介します。
杭頭と基礎との接合方法は、建築工事共通仕様書において、半固定(A形)と固定(B形)の2種類を規定しています。
A形は、基礎内に杭を10cm程度埋め込む事による半固定的なタイプです。
B形は、基礎フーチング内に杭径程度埋め込むタイプです。
以前から、杭頂部を基礎に締結する工法としては、パイルキャップにて杭頭を塞ぎ、そこに杭頭補強のための鉄筋かごを組み挿入し、中詰めコンクリートを打設する方法が一般的でした。
もちろん現在でも主流のひとつではあります。
今回紹介するパイルスタッド工法とは、杭頭端部鋼板に接合用鉄筋としてパイルスタッド鉄筋(KSW490)をスタッド溶接する工法です。
既製コンクリート杭と基礎スラブの接合技術のひとつです。
杭頭接合部の高い信頼性と工期の短縮を実現しています。
確実な応力伝達と、鉄筋量選択巾の充実が、特徴です。
杭頭処理工程の短縮にもつながります。
品質保証としては、パイルスタッド溶接技能者による施工が必要です。
いずれにしても、いろいろな工種にて新しい工法が出てきていますね。
下の写真は、溶接取付け状況と、曲げ試験状況です↓
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