ワイヤメッシュ(溶接金網)を、紹介します。
建築物構築において、ワイヤメッシュは主に、コンクリートのひび割れ防止等に使用されます。
構造体としては、鉄骨造デッキプレートのスラブ等に敷込み、使用することもあります。
材質は、鉄とステンレスの2種類があり、大きさの一般的な種類は、6*100*100、6*150*150、3*100*100(それぞれ、太さ*升目の大きさ)などがあります。
製品1枚の標準規格寸法は、網幅1m×網長さ2mおよび網幅2m×網長さ4mです。
上記以外の寸法については注文生産となるようです。
製作方法は、縦線と横線を直角に配列させ、交わった点を電気抵抗溶接して製造します。
線径2.0mm以下の溶接金網は、ファインメッシュ金網となります。
敷き込む際の、溶接金網の重ね継手については、日本建築学会「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説」によると、下記の規定があります。
1)応力を伝達する溶接金網の重ね継手は、外縁の横線間隔距離を一目+50mmかつ150mm以上とする。
2)ひび割れ防止用など、構造耐力を要しない場合の継手では、最外縁の横線間隔距離を横線間隔
(1目)かつ100mm以上とする。
溶接金網(JISG3532鉄線を使用したCDメッシュ・ワイヤーメッシュ)は工場で一貫した品質管理のもとで規格管理されるため、製品の安定化と配筋精度が確保されるという特徴を持っています。
また、工期の短縮・コストの低減を図れます。(現場にて鉄筋加工組立に比較すると)
コンクリートの打設時には配筋の乱れが少なく、コンクリート硬化後のひび割れ防止には非常に効果的です。
かぶり厚さの規定は、鉄筋に倣います。
標準網目寸法は、50,75,100,150,200,250,300mmで、寸法許容差は、網目寸法に対して±10mm又は±7.5%のうちいずれかの値とします。
北海道では、ロードヒーティングの保護コンクリートのひび割れ防止等に使用することもあります。
下記写真は、某鉄骨造店舗新築現場において、デッキスラブの上に敷いている状態を、スタッフを用いて写している状況です。
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