防水工事

コンクリート打継止水材の施工手順(推薦・・・ゲルフィットロープ)

2012年3月10日

今回は、コンクリート打継止水材の「ゲルフィットロープ」を紹介します。

建築・土木工事における地下コンクリート等の、打継部位・ひび割れ等からの漏水を防ぐ止水材には、いろいろな種類があります。

そのなかで「ゲルフィットロープ」は、ビニロンメッシュ内のベントナイトが膨潤することにより止水するロープ状の材料です。

ベントナイトとは膨潤性が強く、吸水膨潤してついにゲル状になる粘土の一種で、微細な粉状のものです。

その主成分はモンモリロナイトというけい酸塩鉱物で、それが著しい吸水性・膨潤性をもっています。

水中に分散すると、粘性や比重を増やしてニカワ状になり、透水性がゼロになります。

止水材で最も大切なことは、信頼できる遮水です。

ゲルフィットロープは、ゲル化したベントナイトがコンクリートの打継部分の形状に対して、柔軟に対応し、水みちを完全に遮断します。

つまり、構造物の動き・ひび割れに対し、自動的にふさぐ効果、つまり自閉作用があるのです。

下記写真は、某現場にて使用した「ゲルフィットロープ」です↓
(クリック拡大)

製品概要

  • 3mもの19φ*10本入り ダンボール箱
  • 寸法:310mm x 310mm x 250mm(高さ)
  • 重さ:約10kg他の特長として、下記が挙げられます。

1.抜群の耐久性
・無機質100%の材令による老化はまったく無く、その性能はコンクリートとともに持続します。

2.施工環境を厳しく要求しません
・寒暖に関係なく施工できます。
・下地が濡れていても施工できます。(これは他のシール系の材料では困難です)
・高度な下地精度を要求しません。
(下地の凹凸は関係ありません)
・火、溶剤を一切使わず、無毒無臭で安全です。

3.施工作業の効率に優れています。
・取付位置を決めて、コンクリート打設の時に動かないように、仮止めをするだけですみます。
(周りの鉄筋などに結束する)

ゲルフィットロープの用途は、下記です。
・あらゆるコンクリート打継部位の止水、施工上のジョイント部分、エキスパンジョイント、ワーキング目地等
・水槽、水路、プール等の、ひび割れ止水補修
・貫通パイプ、異質物との取り合い箇所等の処理
・カルパート、ヒューム管の接合部

施工の際の注意点です。

  • 結束の間隔は、平面直線部分で300~500mm程度、曲がり部分は少し間隔を狭くします。
  • 垂直面は、間隔を狭く堅固に取り付けます。
  • ロープとロープの継ぎ目部分は、60~80mm程度重ね、2ケ所結束します。

下記写真は、施工状況です↓
(クリック拡大)

この分野では、今後いろいろ改良された、良い製品が出てくると思います。
価格は、mあたり1,000円程度です。(太さ19mm)

ゲルフィットロープ 19φ×3m 入数:10本

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