内装工事において、床を張る際に接着剤を塗布します。
建築工事共通仕様書における、ビニル床シート、ビニル床タイル及びゴム床タイル張りに使用する接着剤を紹介します。
床張り用接着剤は、施工箇所により、分類されます。
一般の床に使用される種別としては、酢酸ビニル樹脂系、ビニル重合樹脂系、アクリル、ウレタン樹脂系、ゴム系ラテックス系があります。
地下部分の最下階、玄関ホール、湯沸室、便所、洗面所等、湿気及び水の影響を受けやすい箇所は、エポキシ樹脂系、またはウレタン樹脂系を使用します。
接着剤のホルムアルデヒド放散量は、設計図書にうたわれていない場合は、F☆☆☆☆とします。
下地補修をする場合に使用するポリマーセメントペースト、ポリマーセメントモルタル等は、床材製造所又は接着剤製造所の指定する製品を使用します。
下地面の清掃を行った後、接着剤を所定のくし目ゴテを用い、下地面へ平均に塗布します。
ビニル床シートの場合は必要に応じて裏面にも塗布し、空気だまり、不陸、目違い等のないようにベタ張りとします。
接着剤が硬化するまで適切な方法で養生を行います。
張付け時の室温が5℃以下又は接着剤の硬化前に5℃以下になる恐れのある場合は、施工を中止とします。
下記写真は、接着剤塗布状況と、材料です。
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