スラブ配筋状況です。
梁配筋が完了するとスラブ配筋に入ります。
通常、コンクリート打設前の最後の作業です。
この作業体勢は、腰に悪いですよね。
ここで言うところの、「スラブ」とは、床や屋根、ひさしの部分をさします。
スラブの配筋は、主筋(短辺の方向の鉄筋)と配力筋(長辺の方向の鉄筋)で構成され、開口部等で補強の鉄筋が入る部分もあります。
下端主筋、下端配力筋、上端配力筋、上端主筋の順番で配筋を行います。
四方が梁で囲まれていないスラブ、大梁から張り出しているような1方向だけで受けているスラブのことを、片持ち(キャンテ)スラブと呼びます。
片持ちスラブ配筋は、スラブの根元部分の、上側の鉄筋がポイントになります。
スラブ配筋は、スラブ内法の長さに梁やスラブに入り込む定着長さを足した長さにて加工します。
定着長さの梁幅がない場合は、アンカーとします。
また、継ぐ場合は、隣り合う継ぎ手と、0.5l(l=継手長さ)以上、離さなければなりません。
最小かぶり厚さは、土に接する部分は、40mm、接しない部分で仕上げありで、20mm、仕上げなしで、30mmです。
「仕上げあり」とは、モルタル塗り等の仕上げのあるものとし、鉄筋の耐久性上有効でない仕上げ(仕上げ塗り材、吹付け又は塗装等)のものを除きます。
スラブ配筋組立後は、鉄筋の乱れを少なくするために、歩み板等を敷き渡し、直接鉄筋の上を歩かないようにする配慮が必要です。
スラブスペーサーの標準個数は、上下筋とも、1.2個/m2程度です。
かぶりの確保、及び鉄筋の乱れには、非常に気を使います。
下記写真は、1階土間配筋状況です↓
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