ガラスブロックとは中が空洞になった箱型のガラスです。
光を通し、断熱性・遮音性や耐火性に優れています。
店舗等にも、幅広く利用されており、デザイン、カラーの種類も豊富なので、洗練された空間を演出することが可能です。
ガラスブロックを積んで作った壁は外部からは見えにくく、内部には適度な明るさを取り入れられます。
玄関ドアの横に使用したり、和室にワンポイントで使用したりと、住宅にも彩りを加えることが出来ます。
製品の製造は、プレス成形された2個の箱型のガラスを加熱溶着して作ります。
溶着されたガラスブロックは常温になると、内部の空気が冷えることで気圧が下がり、ブロック内部は0.3気圧になり、真空状態に近づきます。
そのため、優れた遮音性効果が生まれます。
また、熱貫流率が板ガラス(5mm)に比べ1/2以下で、断熱性に優れ、表面結露が生じにくい採光面となります。
さて施工手順です。
①通常、ブロックを施工する前に、金属枠を取付けておきます。
これは、サッシュ枠と同じ考えです。
特に雨仕舞における下枠の水抜き孔等には、注意を払う必要があります。
②準備工事として、基本墨、目地割りの確認、副材料(縦力骨の配筋、緩衝剤、滑り材)の取付をおこないます。
③1段目を積み上げます。
目地割りにあわせて糸を張り、糸に合わせて積んでいきます。
1段目は積み上げの基礎となるので目地幅を揃え、目地には積みモルタルを充分に詰め、よくおさえて上段を積み上げても動かないようにしておきます。
化粧目地スペースの深さは10〜12mm程度とします。
④2段目から、縦目地は下段のガラスブロックに合わせ、通りは水糸に合わせて積み上げます。
各目地はモルタルを充分に詰めよく押えます。
防水効果を上げるために目地面をコテでよく擦り付け、密なモルタル面にします。
⑤最上段は1個ずつガラスブロック周りのモルタルをよく詰めながら積んでいきます。
上枠溝部は充分にモルタルを詰めます。
モルタルの量が少なく空隙が出来ると壁面強度が低下し漏水の原因になります。
⑥金属枠と、ガラスブロック取合いをシーリングし、完成です。
施工完了時の清掃は、枠、シーリング、ガラスブロック、および目地の損傷をきたさないよう注意し、丁寧に行います。
養生は、後工事の溶接、モルタル仕上げ、吹付け仕上げ等によりガラスブロックに汚れや損傷が起こらないように養生します。
特に溶接の火花による損傷はブロックの破損の原因となります。
下部掲載写真は、枠取付け完了状況と、ブロック積み状況です↓
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