防水工事

無機質浸透性防水工事

2008年6月1日

今回は、ピット部分等に塗布する防水材を紹介します。

無機質とは一般的に経年変化を起こさない半永久的に形の変わらない物質(ガラス・水晶・石など)を指します。

浸透性防水とは、コンクリート表面に塗布すると内部に浸透して、表面付近に防水層をつくる材料のことをあらわしています。

無機質浸透性塗膜防水は、コンクリート駆体に直接塗布する防水工法です。

深達効果により、コンクリートのアルカリ反応や鉄材腐食の防止に効果があり、駆体そのものに防水性を与えるため、高水圧にも耐えられます。

また、施工時に溶剤などを使用しないため作業環境が良く、作業性の良さから工期の短縮を図ることも可能です。

材料により、幅が0.2mm程度以下の微細なひび割れの補修にも使うことが可能です。

用途としては、コンクリート躯体の、防水工事に使用され、施工適合箇所は、地下内外壁、地下ピット、エレベーターピット、
受水槽、防火水槽、雨水槽などに、用いられます。

施工手順です。

1.下地処理
コンクリート面等の、欠損、亀裂、ジャンカ、漏水等がある場合、予め処理を行ないます。

2.下地清掃
施工面の汚れやレイタンス等をサンダーで除去し、水洗いを行ないます。

3.下地の吸水調整
下地が乾燥状態の場合、十分な水打ちを行ないます。

4.材料調合
それぞれの材料規定配合で調合し、ハンドミキサー等を使用しよく撹拌します。

5.塗り付け
規定配合で調合した材料をコテ・ハケ・吹付け等で規定回数、塗布します。

6.養生
上塗り終了後、最低でも3日間の養生を行ないます。
但し、現場状況により養生時間の変更が必要な場合があります。

現在、非常に多種多様な防水材料が販売されていますが、塗布する用途、場所および、材料の特徴、耐久性、透水性、強度等を、綿密に考慮し施工することが大切だと考えます。

下記写真は、某メーカー無機質浸透性防水材料と、その施工状況です↓

ケミストップCM-R (浸透性防水剤) 16L

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