仮設工事

「外部足場組立状況」その使用目的と諸条件を紹介します!(仮設工事)

2008年5月25日

建物を建造する際に必ず欠かせない工種があります。

「仮設工事」です。

仮設工事とは、工事を進めていく際に必要な足場、仮設電気、水道、仮設トイレなど一時的に設置する工事を指します。

一般的に、共通仮設と、直接仮設があります。

共通仮設とは、工事のために必要な仮囲い、現場事務所や仮設トイレ、工事用仮設照明・水道、近隣対策等のことを、総称します。

つまり、仮設工事の中で全ての工事に共通して使用されるものです。

それに対し、直接仮設とは、その工事及び工種を施工するために(例えば、外壁を仕上げるために)必要な仮設工事(足場組立、水盛・遣方等)のことをいいます。

つまり、決められた工事を行うために必要な、仮設工事です。

今回は、直接仮設工事の中でも、一番主要で大切な工種である、足場組立作業を紹介します。

今まで、仮設工事の記事は、7回ほど掲載しておりますが、外部足場は初めての登場となります。

さて、外部足場とは、作業床、通路、外部への落下・墜落防止、第三者の安全養生等として用いられます。

つまり、作業者が地上又は床上から、手の届かない高所の作業をするために組み立てられる仮設構築物です。

下記の諸条件を満たすことが必要です。

  1. 人や積載材料の荷重に対し、充分な強度を保持していること。
  2. 作業又は通行中にぐらつくことなく安定していること。
  3. 作業又は通行するのに必要な広さを持っていること。
  4. 材料の運搬や、その一部の仮置が出来ること(本足場の場合のみ)
  5. 作業目的物に出来るだけ接近して設置出来ること。
  6. 作業者の墜落防止と、材片の落下防止の措置がとられていること。
  7. 作業や通り抜けを妨げる足場部材がないこと。
  8. 組立や解体が容易であること。
  9. 繰返し転用が可能であること。
  10. 監督職員の検査等のために使用出来ること。
  11. 工事目的物に悪影響を及ぼさないこと。

足場の種類として、構造別では、支柱足場、吊り足場、機械足場があります。

支柱足場はさらに、本足場、一側足場,棚足場に分かれます。

本足場は、枠組み足場、単管足場等があり、一側足場には、布板一側足場、ブラケット足場などがあります。

足場の計画は、倒壊・破壊に対する安全性、墜落に対する安全性,資材等の落下に対する安全性を考慮しなければなりません。

特に倒壊事故につながる風圧力が大きく作用するネットフレーム、メッシュシート、パネル等を取付ける場合は風荷重の検討を充分に行い、壁つなぎ材を適切に設置する等の対策が必要になります。

足場における関係法令は、労働安全衛生法他、多種多様にありますが、安全基準に関しては次回に。。。

下記写真は、枠組み足場を組み立てている作業状況です↓(クリック拡大)

 

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