某現場の杭工事で、H型PCパイルを使用しました。
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H型PCパイルは、プレストレス構造のプレキャスト杭状地盤補強材です。
今回工事を行った、杭工事の概要は、下記です。
- 杭種別 H型PCパイル(200*200)
- 杭打設工法 H-PV工法
- 杭長さ・本数 L=4.0m 58本(外周)
- 同上 L=5.0m 85本(内部)
それでは、H型PCパイルの特長です。。。
強度が大きい
コンクリートの圧縮強度が高く、錆に強く、耐衝撃性にも優れています。
円筒型 250*3.14=785mm
土質を選ばない
プレキャスト製品のため、土質を選びません。
腐植土や酸性の強い地盤でも、固化不良などの心配は無用です。
また土壌・水質の汚染や改良材の飛散によるトラブルがありません。
施工が早い
柱状改良工法に比べると、工期を約半分に短縮できます。
また、養生期間が必要なく、施工後、強度確認なども必要ないため、すぐに次の工程へ移ることができます。
低振動・低騒音施工、粉塵の心配もない
また、セメント系固化材を使用する柱状改良工法のように、粉塵が舞う心配もありません。
信頼性が高い
H型PCパイルは、徹底した品質管理の下で生産されます。
また現場でセメント系固化材を使用しないため、六価クロムによる土壌汚染や地下水汚染の心配もありません。
施工する工法名は、 H-PV工法といいます。
この工法は、オーガーを用い、設計時に計画された深度まで地盤を掘削した後、掘削孔中に杭を建て込み、高周波振動と圧入力を併用して所定深度まで貫入させ、基礎下部に配置する工法です。
最初に、杭の材料搬入状況です。
スケールをあてて写真を撮っています。
左下写真の、コンクリート面に記載されているムカワの文字は、北海道の鵡川(ししゃもの産地で有名です)にある工場の製品をあらわしています。
施工手順です。
①杭芯セット
②掘削
機械を設置し、オーガーで孔削します。
③杭の建込み
孔削した箇所に、杭を建て込みます。
④振動圧入
杭を圧入します。
⑤施工完了
この材料・工法は、とても簡易的です。
的確な構造計算をもとに、材料を選択・施工する事が大切だと考えます。
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