前回の記事(はじめての「杭引抜工事」で、工法を比較)で、杭引抜工事を紹介しました↓
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はじめての「杭引抜工事」で、工法を比較(その考察と経緯)
杭を引き抜く工法は、何種類かあります。
今回施工する際に、オーガーケーシング工法とバイブロケーシング工法のどちらにするか悩みました。
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順を追って説明します。
最初に、杭打ち機の組立
クレーンでバイブロを吊り上げます。
バイブロでシートパイルをつかみます。
シートパイルにウォータージェットの配管を接続します。
吊り荷の重量
パルソニック杭打ち抜き機・・・5.8t
鋼矢板(シートパイル)10m・・・0.8t
最大作業半径
14.0m
引抜手順
既存杭に添えて、シートパイルを垂直運動で打ち込みます。
打込時、水を噴射させて、杭周辺の摩擦を低減させます。
打ち込んだ反対側も同じ作業を繰り返します。
杭廻りの地盤が緩んだ時点で、杭上部にワイヤーを掛け、クレーンにより、吊り上げます。
水の使用量
L=9.0m引抜時、引抜時間30分
0〜600L(水圧ポンプ最大吐出量 30L/min)
引抜完了の確認方法
杭設計長さより多く(1.0m弱)シートパイルを打ち込みます。
以上、施工手順でした。
余談ですが、工事写真の施工管理は、大変でした。
抜いた杭すべての長さを測り、撮影し整理しました。
抜いている最中に、折れてしまう杭もあったので、それらをくっつけて写真を撮りました。
杭の先端部確認と、杭径の写真です↓
はじめての施工経験でしたので、いろいろと勉強になりました。
過去に施工した杭工事ですが、当時の苦労が偲ばれます。
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