土工事

建築工事における「山留工事」

2007年3月31日

山留め工事を紹介します。

山留めとは、地下構造物、埋設物等の施工中、掘削の側面を保護して周囲地盤の崩壊や土砂の流出を防止するためのものです。

敷地に余裕のある場合、あるいは掘削が簡易な場合は、掘削部周辺に安定した斜面を残し、山留め壁等を設けない工法(オープンカット工法)とするのが一般的です。

当然、費用がからんでくるので、積算時点において、工法も含め、施工計画を立てる必要があります。

また、工法によっては、土量も変わりますので、土工事の見積もりに、深くかかわってきます。

山留めにかかる荷重は、土圧、水圧、載荷荷重等があります。

それらを仮定するには、土質、地下水位、周辺の建築物や地盤上の荷重、周辺の状況等の要素を取り入れなければなりません。

工法の種類には、自立式、切ばり式、地盤アンカー式等があります。

土が崩れてこないように、壁を作るわけですが、その壁の種類は、多々あります。

大きく分けると、既成矢板方式と、場所打ち方式があり、既成矢板には、親杭横矢板壁(H形、I形)、鋼製矢板壁があり、場所打ちには、柱列山留め壁と、連続地中壁があります。

適切な工法を選択するためには、地盤条件、掘削の規模、山留め壁に要求される剛性・止水性、振動・騒音等の公害及び工期・工費等を総合的に検討する必要があります。

今回紹介しているのは、市内某マンションにおける掘削深さ4,5mにおいて、親杭横矢板壁(300*300H鋼)にて、山留めをおこなっている施工状況です。

最初の写真が、施工機械、下の写真が、H鋼打込完了写真です。

山留工事01 山留工事02
建築技術者のためのJASS 3山留め工事Q&A

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