前回の記事に引き続き、北海道の冬をどう乗りきるか。
いろいろな知恵と道具を、工事現場では使用しています。
今回新たに、雪対策に必要な機械を、ふたつ紹介します。
最初は、「スノーメルター」です↓
(クリック拡大)
これは、移動型融雪機です。
わたしは、以下の条件等が重なった現場で、使用しています。
- 工事現場が狭く、雪の捨て場がない。
- 掘削した穴の中の雪を溶かしたい。
- 建物内部に雪が入り込み、中(内部)で処理したい。
- 狭い通路上の雪を溶かしたい。
- 屋上の雪を、屋上で処理したい。
燃料は、灯油を使用します。
電源は、100Vです。
機械の重さは、100kg以上あるので、屋上などで使用する場合は、荷揚方法を考慮する必要があります。
雪を溶かす能力により、数種類の大きさがあります。
現場では、 リース会社より賃借して使用することが多いです。
損料は、一台当たり、一日4000円程度です。
損料以外に、整備料・運賃がかかります。
北海道ですと、㈱カナモト、㈱アクティオ、片桐機械㈱などで、貸し出しています。
使い方は、至って簡単で、 灯油タンクに燃料を入れて、スイッチを入れるだけです。
中央部分のかまに、雪を入れます。
溶かした雪は、つながったホースよりお湯となって流れ出ます。
下記写真参照↓(クリック拡大)
次に、通称「赤ホット/アカホット」と呼ばれる、機械です。
車の洗車場などに置いてあります。
温水で、工事現場の雪を溶かします。
どのようなときに使用するかというと。。。。
- 組み上がった鉄筋などに雪が付着したとき。
- 手の届かないような部位に、雪が滞ったとき。
- コンクリート打設直前の、型枠内の氷などを溶かすとき。
機械写真↓(クリック拡大)
いずれの場合も、お湯を掛けることにより凍結の問題が発生しますので、拭き取るなどの処理を考慮しなければなりません。
スノーメルターと同じように、灯油が熱源です。
これは、灯油タンクからホースで直結します。
専用ガンと、高圧ホース10mが付属されています。
ホースは、10m、20mの延長ホースがあり、機械より離れた場所でも作業可能です。
電気は、3層200v仕様です。
この機械も、リース業者から借りることが多いです。
操作は、洗車機と同じで、ホース先端に付いたガンでお湯を噴射し、雪を溶かします。
下記写真参照↓(クリック拡大)
どちらの機械も、TPOにあわせた使い方で、効果が増します。
極寒の中での融雪作業は、苦労を伴います。
紹介したような機械を使用し、少しでも快適に工事を進捗させる工夫が大切です。
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