型枠工事の定義は、一言でいえば、コンクリート(躯体)を形成するための器を作成することです。
鉄筋で作られた建物の骨組に、コンクリートを流し込むために、ベニヤ板及び金物を使用し、器を作成し、躯体形状を確立します。
コンクリートが固まった後に、解体工が型枠を取り外せば建物の形が出来上がります。
ここまでの作業を、通常型枠工事の範囲とします。
又、このような型枠を取付ける作業をする職種を型枠大工と称します。
躯体精度は、型枠工事により優劣が決まります。
そのため、厳密な計画と慎重な施工が肝要です。
通常のRC造建築工事費の比率からみると、躯体工事の35~40%、全工事費の11~14%程度を占める重要な工事です。
型枠は、コンクリートに直接接するせき板、せき板を支える支保工及びせき板と支保工を緊結するセパレータ、締付け金物等から構成されます。
支保工とは、床・梁等を支える根太、大引、支柱(パイプサポート)、支保梁、支柱の座屈を防止する水平つなぎ、ブレス等をさします。
型枠は、コンクリート硬化後に取りはずすものですが、コンクリートの自重や工事中の荷重に十分耐える強さを持ったものでなければなりません。
また同時に、取付け、取りはずしが容易であり、かつ、繰り返し使用できるものであることが望ましいです。
コンクリートが打ち込まれてからせき板と支保工が取り除かれるまでの間は、コンクリートにとって初期の養生期間になるので、型枠はコンクリート養生を阻害するものであってはなりません。
様々な施工上の決まり事がある型枠工事ですが、今後たびたび紹介致します。
型枠取付け状況です↓
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