今回は、RC造の壁配筋作業における「危険有害要因の特定」に関して、説明します。
つまり、壁の鉄筋を組む際の、予想される災害及びその防止対策です。
以前、壁筋に関して、記事にしています。
(マンションの壁筋(RC造) 12月 23rd, 2006)
作業の流れの中にいろいろな危険が潜んでいるのですが、
最初に、外部足場上での、壁配筋作業における、危険のポイントを紹介致します。
一般的に足場上では、上図に示しているような危険が潜んでいます。
※壁の配筋作業における、危険有害要因の特定(予想される災害)には、下記があります。
・開口周りの墜落
・可搬式切断機による負傷
・脚立からの墜落
・足場からの転落
・脚立の転倒
・移動時の墜落
※危険有害要因の除去・低減のための実施すべき事項の特定(防止対策)としては、下記があります。
・開口周りは脚立作業を禁止し、安全帯を使用する
・無理な姿勢で作業をしない
・脚立は3点支持とし、足場板は結束する
・セパレーターなどに片足をかけるなどの不安全作業はしない
・足元(穴や開口部)を確認し、しっかり据え付ける
・昇降設備を利用する
・不要材は整理整頓し、絶えず安全通路を確保する
※危険有害要因に接する人・・・
鉄筋工、関係作業者
※危険有害要因に起因する物・・・
枠組足場、足場板、昇降階段、パネル、脚立
※使用する保護具・・・
保護帽、保護手袋、安全帯、安全靴、作業服
このようなことに留意しながら作業をすることが、安全につながります。
ひとつでも労働災害を減らすために、その作業における災害を前もって予想することは、大切な災害防止対策と考えます。
下写真は、壁配筋完了写真と、壁筋組立状況写真です↓
(クリック拡大)
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