石工事

実際に使用した「床石割付施工図」を書くための8つのコツを大公開!

2019年8月19日

今回は、実際に使用した、石の割付施工図を、お見せします。

以前に書いた記事で使用した、施工図です。
ビデオで見る石貼り状況(建築工事偏)
iCloud写真_🔊_1

ぜひ、この記事のビデオと関連づけながら、これから紹介する施工図を、御覧になって下さい。

施工図関係の記事は、紹介するのが難しいと考えています。

本来であれば、白紙の状態から、線1本、文字一文字ずつ説明すれば良いのでしょうが。
やはり、ビデオ講座的なことになるのでしょうか。
(クリック拡大↓)

__20190812石施工図_1

通常の施工図は、A1サイズ 594mm × 841mmで、プリントアウトすることが多いです。
実際にその図面を職人さんが使用して、施工をするわけですから、大きく見やすくなくてはなりません。
その中に、たくさんの情報を入れ込まなくてはならず、それを、パソコンのブログの限られたスペースで表現するのが、とても困難なのです。

実際に、若手職員に施工図を、教える際も、ある程度の大きさの図面で最初に設計図書と施工図の違いを教えていきます。
以前わたしが書いた記事です↓
わたしが実際の現場で描いた施工図(建築工事編)を、ごらんください!

(クリック拡大↓)
__20190812石施工図

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A. 結論
実は、石施工図って基本を押さえれば、簡単なんです。
つまり、石の寸法が決まり、どこから貼っていくのかを決めれば、あとは、すぐです。

B. その理由
なぜかというと、割付図には決まり事があるからです。
つまり5mの長さは、2.5m(センター)から、貼り始めます。
端に行き、小さい物が入るときは、センターをまたぎます。
この2種類か、何かしらの理由で、端から真物(切断しない石)で貼っていくか。
そのどちらかです。

C. 具体例
下に列記します。
ただし、これらは順番ではなく、すべてが決まってからでないと、施工図は書けません。

1.最初は、下地の寸法の把握から。。。
逆に言えば、石の割付を考えた下地(躯体など)の作成が必要である。

2.材料の決定 寸法確認。

3.目地幅の決定。

4.割付の基本打合せ。
これが、「芯割」か「芯またぎ」かの、決定です。
何度も書きますが、全長が、4100mmの場合で、石の大きさが、400mmとします。
中心を規準に貼っていくのが基本ですので、端から2050mmが、中心線となり、400mmの石をそこから貼っていくと、端に50mmという小さい石が入ります。
もちろんこれでダメだというわけではありませんが、この場合、芯またぎで貼ります。
つまり、中心線をまたぐと、2050-200=1850
よって、400*4+250=1850となり、端部に貼る石の寸法は、250mmとなります。
この方が、見栄えがまるっきり違います。
今回の施工図でも、芯またぎで貼っています。

5.施工方法の確認

6.出隅・入り隅修めの確認

7.コーキング剤の使用箇所

8.壁との取り合い納めの確認

この8項目で、すべてがうまくいきます!

わたしも、この項目を意識して、施工図を書いています。
この石施工図は、JWWを使用しています。
最後に、今回使用した石の施工図3枚を、PDFで貼り付けておきます。
是非、参考にして下さい。
(PDF閲覧↓) クリックしてこのPDFをダウンロード
20190812石施工図
iCloud写真_🔊

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