防水工事

屋根の雨漏れを、ウレタン防水で完全修復 その1

2012年4月16日

以前、塗膜防水工法(ウレタン防水)を紹介しました。

今回は、既設建物における屋根改修工事です。

内容は、老健施設を、建物を利用しながらの「改修」です。

完成写真(クリック拡大)

屋上に、ウレタン防水を採用した理由は下記となります。
 施工の自由度が高い

今回の工事では、一部、ELV塔屋が屋上に突きだしてきて、その部分はALC下地となり、取り合い部分が複雑な形状となります。
シート状の防水材を張り合わせるのと異なり、液状材料を塗布して成形する塗膜防水は、複雑な形状にも納まり良く防水層を形成できます。

既存部がシート防水である。

シート防水を張替えるより、経済的です。
また、化学反応で強力に接着する塗膜防水だからこそ、主材であるウレタン防水材を塗り重ねるだけで防水性能を復旧、増強が可能です。
重ね塗り改修(オーバーレイ改修)が可能なため、将来の改修時にも低コストで改修できます。

信頼性

不定形な液状材料を塗布して現場成形する塗膜防水は、防水層の弱点となりやすいジョイントがないため、水密性の高い防水層を形成できます。

臭気と無公害

アスファルト防水は、煙や臭気が発生するので、今回の現場環境下ではその点が、難点となります。
ウレタン防水は、居住者および近隣からの、臭気苦情を軽減します。

以上の検討より、ウレタン防水を使用しての施工となりました。

既設屋根の状態

シート防水を施してあり、シートの亀裂・破れ・ふくれなどが多々見られます。
今までは、部分的にパッチ補修を行ってしのいでいましたが、今回シート防水の補修も含め、全面にウレタン防水を施します。

それでは、最初に今回使用した材料を紹介します。

(クリック拡大)


作業フローチャートは、以下となります。
下地の確認

1)下地防水層の浮き、あばれ等不良箇所を確認する。
2)その他、施工に支障がある場合は、速やかに工事の監理者に連絡し協議を行う。

下地の清掃

1)下地が充分乾燥していることを確認する。
2)下地に水たまりの発生がないことを確認する。
3)ドレン周りの清掃を行い、ストレーナーを一時撤去する。
4)全体の清掃を行い、埃・塵・泥土などをきれいに取り除く。

今回は、ここまでとします。
次回は、引き続き、作業の流れを紹介します。

 

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