組石・ALC工事

初心者に贈るコンクリートブロック工事の急所!

2010年1月16日

コンクリートブロック(CB)工事に関しては、過去に二度記事にしております。

屋上花壇ブロック積と、コンクリートブロック積です。

今回は、写真を豊富に取り混ぜ、一段階掘り下げて説明してゆきます。

それでは、最初に材料です。

コンクリートブロックはその圧縮強度等によって、A種、B種、C種の3種類に分類されており、C種が、最も性能が良いブロックです。

基本的なブロックサイズは390mm*190mmで、厚みは100・120・150・190mmと4種類になります。

このことは、以前の記事にも書きました。

下記写真は、某現場にてコンクリートブロック材料搬入状況です↓
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コンクリートブロック01

はじめに、縦の鉄筋を溶接します。

両面5d以上又は片面10d以上のアーク溶接を行う場合にかぎり、継手を設けることができます。

下記写真は、鉄筋溶接状況です↓
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コンクリートブロック02

ブロックを積む際に必要な鉄筋は、縦筋と横筋です。

それぞれピッチは、400mmと規定されています。

縦筋に倣ってブロックを積んでゆき、2段ごとに横筋用ブロックを使用し、鉄筋を横に挿入します。

壁鉄筋の重ね継手長さは40dと決められています。

この基本が守られていないと、地震で倒壊したりします。

下記写真参照↓
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コンクリートブロック05

コンクリートブロックは目地をモルタルで作り一つ一つ積み上げていきます。

そのため、目地のモルタルの硬化時間があるため、1日にあまり高く積んでしまうとコンクリートブロックの重みで目地がつぶれてしまいます。

よって、1日に積み上げられる高さは8段(1.6m)までと決まっています。

下記写真は、ブロックの目地を目地ゴテを使用して仕上げている(化粧目地)状況写真と、一日の積み上げ完了写真です↓
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コンクリートブロック04 コンクリートブロック06

開口部の上部には、臥梁(がりょう)を設置します。

これは、煉瓦造り・ブロック造りなどの組積造で、壁の頂部をかためる水平のはりのことを言います。鉄筋コンクリートで作り、階の継ぎ目、屋根の下などに設けることが多いです。

ブロック壁の窓などの開口には、アングル(スチール製)を使用することもあります。

このようにして、ブロックを一枚ずつ積み上げてゆき、完成します。

下記写真は、積み上げ状況と、完了写真です↓
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コンクリートブロック03 コンクリートブロック07

どこかの現場でブロックを積んでいる作業を見かけたら、しばらく観察してみてください。

職人さんの手際の良さは、技術と熟練度の高さを、とても感じます。

最近、いろいろな乾式工法により、ブロック積みは少なくなってきている気がしますが、いつまでも残ってほしい工種のひとつです。

 

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